発達支援専門研修 応用実践課程(中級)

1. 研修の目的と目標
【目的】
初級課程で習得した感覚統合・脳科学に基づく行動理解を前提として、認知・言語・運動・情動に関係する脳機能の連携を多角的に評価し、子どもの特性に応じた個別支援計画へ反映する応用的な支援技術を習得することを目的とします。
【目標】
- 脳機能の連携と、学習・行動が成立する仕組みを理解できる。
- 視知覚、言語、運動、情動の状態を多角的に評価できる。
- 行動心理学と自律神経の視点を組み合わせて支援方法を検討できる。
- 子どもの課題だけでなく、強みや活用できる資源を把握できる。
- アセスメントの結果に基づき、具体的な個別支援計画を作成できる。
子どもを多角的に捉える「3つの視点」
中級では、この3つの視点を組み合わせて“多角的アセスメント”を行い、個別支援計画へつなげます。
2. 研修概要
| 項目 | 内容 |
| 研修名 | 発達支援専門研修 応用実践課程(中級)(脳機能連携と応用アプローチ) |
| 期間 | 【Ⅰ期】2026年12月〜2027年3月 【Ⅱ期】2027年3月〜7月 【Ⅲ期】2027年3月〜6月 |
| 実施回数と時間 | 全15回/各60分/合計900分(15時間) |
| 対象者 | 保育士、幼稚園教諭、認定こども園教諭、児童発達支援事業所の発達支援者など保育・療育従事者 |
| 受講要件 | 発達支援専門研修・基礎課程(初級)を修了している方 |
| 実施方法 | Zoomオンライン(講師と受講者のリアルタイムな質疑応答を含む同時双方向型、講義・演習 |
| 研修場所 | Zoomオンライン |
| 研修費 | 495,000円(税込・同一法人2名分) 1人・1時間あたり 16,500円(実訓練時間15時間) |
3. 研修カリキュラム(全15回)
| 回数 | テーマ | 学習内容の専門的概略 |
|---|---|---|
| 第1回 | 脳の機能的結合と学習のメカニズム | 理解・統合・表出を司る脳部位のネットワーク化と、学習成立のプロセス。 |
| 第2回 | 視知覚と社会参加のアプローチ | 前後(後頭葉〜前頭葉)の連携による全体把握能力の向上と、視野狭窄への支援。 |
| 第3回 | 情動制御と自己調整機能の強化 | 上下(脳幹〜皮質)の連携による感情コントロールと、実行機能の向上支援。 |
| 第4回 | 脳半球間連携と高次認知機能の支援 | 左右の脳の統合による言語化能力、読み書き、論理的思考の土台作り。 |
| 第5回 | 体幹機能の強化と協調運動の促進 | コア・スタビリティ(体幹の安定)の向上による、全身運動のスムーズな協調。 |
| 第6回 | 微細運動と脳の機能分化 | 手指の巧緻性と脳内の運動マップ形成、道具使用における感覚フィードバック。 |
| 第7回 | 言語発達の生理学的アプローチ | 言語受容と表出を支える脳機能(前後ネットワーク)を整えるコミュニケーション支援。 |
| 第8回 | 推論能力と洞察力の育成支援 | 状況判断能力と意思決定プロセスを促す、脳内ネットワークの調整と環境設定。 |
| 第9回 | 注意欠陥に対する神経生理学的介入 | 覚醒レベルの最適化と、外部刺激に左右されない集中状態を作る環境的アプローチ。 |
| 第10回 | 行動心理学と自律神経理論の融合 | ポリベーガル理論から解明する、叱責が学習に与える神経学的影響の分析。 |
| 第11回 | 支援者の心理的調整と「共鳴」の効果 | 相互主観性に基づいた対人支援における情動伝染と、支援者のマインドフルネス。 |
| 第12回 | リソース・オリエンテッドな特性理解 | AI分析等の客観的視座を用いた、行動課題から長所(強み)を抽出する評価法。 |
| 第13回 | 保護者の神経生理学的理解と支援 | 育児ストレスに伴う保護者の神経系への影響理解と、信頼関係構築の対話術。 |
| 第14回 | 個別支援計画(オーダーメイド)の策定 | 脳機能評価に基づいた、具体的かつ多角的な支援プログラムのグループワーク。 |
| 第15回 | 総括:多角的アセスメントの実践 | 身体・情動・認知の三側面から事例を分析し、個別支援計画へ反映する方法。 |
※本研修は、全15回・実訓練時間15時間の同時双方向型オンライン研修(OFF-JT)です。人材開発支援助成金・人材育成支援コースにおける「1コース当たり10時間以上」という時間要件を満たしています。
ただし、助成金の支給対象となるかどうかは、受講者の職務との関連性、事業主による受講料の負担、受講状況、賃金の支払い状況その他の支給要件に基づき、管轄労働局が個別に審査します。計画届の提出により、助成金の支給が保証されるものではありません。
本研修の受講料は、助成金の申請の有無にかかわらず同一です。申請を予定される場合は、研修開始前に管轄労働局または社会保険労務士へご確認ください。
4. 開催日時
第Ⅰ期(水曜日):14:00〜15:00
第Ⅱ期(月曜日・夜):20:30〜21:30
第Ⅲ期(火曜日):13:00〜14:00
※本研修は、事業主が対象労働者に業務命令により、所定労働時間内に受講させることを想定しています。
人材開発支援助成金の賃金助成を申請する場合、13:00〜14:00が対象労働者の休憩時間または所定労働時間外に当たるときは、賃金助成の対象外となる場合があります。
労働時間や休憩時間を変更する場合は、就業規則・労働契約等に基づく適切な手続きを行い、研修開始前に受講者へ明示・周知してください。具体的な取扱いについては、管轄労働局または社会保険労務士へ事前にご確認ください。
| 回数 | テーマ | 第Ⅰ期 水曜日 | 第Ⅱ期 月曜日・夜 | 第Ⅲ期 火曜日 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 脳の機能的結合と学習のメカニズム | 2026年 12/16 | 2027年 3/15 | 2027年 3/9 |
| 第2回 | 視知覚と社会参加のアプローチ | 12/23 | 3/29 | 3/16 |
| 第3回 | 情動制御と自己調整機能の強化 | 2027年 1/6 | 4/5 | 3/23 |
| 第4回 | 脳半球間連携と高次認知機能の支援 | 1/13 | 4/12 | 3/30 |
| 第5回 | 体幹機能の強化と協調運動の促進 | 1/20 | 4/19 | 4/6 |
| 第6回 | 微細運動と脳の機能分化 | 1/27 | 4/26 | 4/13 |
| 第7回 | 言語発達の生理学的アプローチ | 2/3 | 5/10 | 4/20 |
| 第8回 | 推論能力と洞察力の育成支援 | 2/10 | 5/17 | 4/27 |
| 第9回 | 注意欠陥に対する神経生理学的介入 | 2/17 | 5/24 | 5/11 |
| 第10回 | 行動心理学と自律神経理論の融合 | 2/24 | 5/31 | 5/18 |
| 第11回 | 支援者の心理的調整と「共鳴」の効果 | 3/3 | 6/7 | 5/25 |
| 第12回 | リソース・オリエンテッドな特性理解 | 3/10 | 6/14 | 6/1 |
| 第13回 | 保護者の神経生理学的理解と支援 | 3/17 | 6/21 | 6/8 |
| 第14回 | 個別支援計画(オーダーメイド)の策定 | 3/24 | 6/28 | 6/15 |
| 第15回 | 総括:多角的アセスメントの実践 | 3/31 | 7/5 | 6/22 |
5. 講師体制
本研修は、発達支援分野における専門的知識と豊富な実践経験を有する講師が担当します。
| 氏名 | 専門分野・資格 | 所属 |
| 安部知世 | 公認心理師、発達障害専門 医療保育専門士、ブレインジムインストラクター、幼児の心理学、子ども家庭支援の心理学 非常勤講師 | Zoomオンライン |
6. 修了要件・修了証
全15回の80%以上に出席し、知識確認および「多角的アセスメントに基づく個別支援計画」を提出した方を、本課程の修了者とします。
修了者には、「発達支援専門研修 応用実践課程(中級)」の修了証を交付します。
7. オンライン研修の実施フローと出席管理
助成金等の申請要件および適正な受講管理のため、オンライン研修(Zoom)では以下のフローで出席確認を行います。
- 入退室ログの記録:Zoomのシステムログ機能を用い、受講者の正確な入室・退室時間を記録します。
- 出席確認画面の記録:研修中に指定のタイミングで「出席確認」を行います。その際、受講者の氏名と顔が確認できる画面をスクリーンショット等で記録し、出席の証憑とします。
- 証憑の保管・提出:記録されたログおよび確認画面のデータは、研修実施報告書とともに適切に保管・提出します。
※受講者は、研修中はカメラをオンにし、氏名が正しく表示されていることを確認してください。
8. 研修参加の申し込み
申し込みについては、下記からお問い合わせください。
ご不明点等についてもお気軽にご相談ください。
