発達支援専門研修 応用発展課程(上級)

1. 研修の目的と目標
【目的】
中級課程で習得した多角的アセスメントと個別支援計画の立案力を前提として、複雑な事例に対する高度な支援計画、家族支援、多職種連携および組織的な支援体制の構築を実践できる人材を育成することを目的とします。
【目標】
- 複雑な課題を持つ事例について、包括的な機能分析を実施できる。
- 分析結果に基づき、個別最適化された支援計画を立案できる。
- 保護者の心理的過程を理解し、適切な家族支援を実践できる。
- 多職種間の意見を調整し、一貫した支援方針を構築できる。
- 園や事業所全体に発達支援を広げる組織的な仕組みを提案できる。
支援を広げる「3つのつながり」
上級では、子ども個人への支援にとどまらず、まわりの人と組織を巻き込んだ支援体制づくりを学びます。
2. 研修概要
| 項目 | 内容 |
| 研修名 | 発達支援専門研修 応用発展課程(上級)(複雑事例の機能分析と高度な家族・組織支援) |
| 期間 | 【Ⅰ期】2027年5月〜8月 【Ⅱ期】2027年7月〜11月 【Ⅲ期】2027年6月〜10月 |
| 実施回数と時間 | 全15回/各60分/合計900分(15時間) |
| 対象者 | 保育士、幼稚園教諭、認定こども園教諭、児童発達支援事業所の発達支援者など保育・療育従事者 |
| 受講要件 | 発達支援専門研修・応用実践課程(中級)を修了している方 |
| 実施方法 | Zoomオンライン(講師と受講者のリアルタイムな質疑応答を含む同時双方向型、講義、演習(グループワーク、身体活動等)、事例検討 |
| 研修場所 | Zoomオンライン |
| 研修費 | 660,000円(税込・同一法人2名分) 1人・1時間あたり 22,000円(実訓練時間15時間) |
3. 研修カリキュラム(全15回)
| 回数 | テーマ | 学習内容の専門的概略 |
|---|---|---|
| 第1回 | 視覚機能アセスメントと認知発達 | 視空間認知や視野の状態が脳の覚醒に与える影響と、適切な環境設定の評価。 |
| 第2回 | 記憶のメカニズムと行動変容 | 神経科学から見た記憶形成のプロセスと、不適切な行動連鎖を断つ介入。 |
| 第3回 | 登園しぶりに対する緊急介入理論 | 脳の不快回路(FAST)の抑制と安心感の再構築、心理学的レスキュー技法。 |
| 第4回 | 総合ケース検討:高度支援レシピ作成 | 身体アプローチと環境構成を組み合わせた、個別最適化された支援計画の立案。 |
| 第5回 | 解決志向アプローチ(SFBT)の実践 | 例外(できている瞬間)の発見による、ポジティブな行動変容を促す介入法。 |
| 第6回 | リソースの再発見とエンパワーメント | 問題行動の裏側にある「強み」の特定と、自尊感情を育む支援技術の習得。 |
| 第7回 | 具体的な行動目標の設定と評価指標 | SMARTの法則に基づいた、検証可能でスモールステップな目標設定の技法。 |
| 第8回 | 保護者の障害受容プロセスへの介入 | 障害受容に伴う心理的変遷の理解と、共感的理解に基づいたカウンセリング。 |
| 第9回 | 家族システム論を用いた包括的支援 | 子どもを家族というシステムの一部として捉え、家庭環境へ波及させる支援。 |
| 第10回 | 愛着理論(アタッチメント)の深化 | 安全基地としての支援者役割と、回復力(レジリエンス)を育む信頼構築。 |
| 第11回 | 神経心理学的知見を用いた保護者面談 | 脳科学の知見を交えた説得力のある説明と、協力関係を築くコンサルテーション。 |
| 第12回 | 保護者の自己効力感の向上支援 | ポジティブフィードバックを用いた勇気づけと、保護者の主体性を引き出す支援。 |
| 第13回 | 専門職チームにおける多職種間連携 | 異なる価値観を統合し、組織として一貫した支援を行うための合意形成技術。 |
| 第14回 | 組織的な発達支援体制の構築 | 園全体の質の向上を目指した、標準化された支援体制と危機管理システムの設計。 |
| 第15回 | 総括:応用発展課程で学んだ専門性の統合 | 本課程で学んだアセスメント、個別支援、家族支援および組織支援を振り返り、現場で実践するための支援計画を作成する。 |
※本研修は、全15回・実訓練時間15時間の同時双方向型オンライン研修(OFF-JT)です。人材開発支援助成金・人材育成支援コースにおける「1コース当たり10時間以上」という時間要件を満たしています。
ただし、助成金の支給対象となるかどうかは、受講者の職務との関連性、事業主による受講料の負担、受講状況、賃金の支払い状況その他の支給要件に基づき、管轄労働局が個別に審査します。計画届の提出により、助成金の支給が保証されるものではありません。
本研修の受講料は、助成金の申請の有無にかかわらず同一です。申請を予定される場合は、研修開始前に管轄労働局または社会保険労務士へご確認ください。
4. 開催日時
第Ⅰ期(水曜日):14:00〜15:00
第Ⅱ期(月曜日・夜):20:30〜21:30
第Ⅲ期(火曜日):13:00〜14:00
※本研修は、事業主が対象労働者に業務命令により、所定労働時間内に受講させることを想定しています。
人材開発支援助成金の賃金助成を申請する場合、13:00〜14:00が対象労働者の休憩時間または所定労働時間外に当たるときは、賃金助成の対象外となる場合があります。
労働時間や休憩時間を変更する場合は、就業規則・労働契約等に基づく適切な手続きを行い、研修開始前に受講者へ明示・周知してください。具体的な取扱いについては、管轄労働局または社会保険労務士へ事前にご確認ください。
| 回数 | テーマ | 第Ⅰ期 水曜日 | 第Ⅱ期 月曜日・夜 | 第Ⅲ期 火曜日 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 視覚機能アセスメントと認知発達 | 2027年 5/12 | 2027年 7/12 | 2027年 6/29 |
| 第2回 | 記憶のメカニズムと行動変容 | 5/19 | 7/26 | 7/6 |
| 第3回 | 登園しぶりに対する緊急介入理論 | 5/26 | 8/2 | 7/13 |
| 第4回 | 総合ケース検討:高度支援レシピ作成 | 6/2 | 8/9 | 7/20 |
| 第5回 | 解決志向アプローチ(SFBT)の実践 | 6/9 | 8/16 | 7/27 |
| 第6回 | リソースの再発見とエンパワーメント | 6/16 | 8/23 | 8/3 |
| 第7回 | 具体的な行動目標の設定と評価指標 | 6/23 | 8/30 | 8/17 |
| 第8回 | 保護者の障害受容プロセスへの介入 | 6/30 | 9/6 | 8/24 |
| 第9回 | 家族システム論を用いた包括的支援 | 7/7 | 9/13 | 8/31 |
| 第10回 | 愛着理論(アタッチメント)の深化 | 7/14 | 9/27 | 9/7 |
| 第11回 | 神経心理学的知見を用いた保護者面談 | 7/21 | 10/4 | 9/14 |
| 第12回 | 保護者の自己効力感の向上支援 | 7/28 | 10/18 | 9/28 |
| 第13回 | 専門職チームにおける多職種間連携 | 8/4 | 10/25 | 10/5 |
| 第14回 | 組織的な発達支援体制の構築 | 8/18 | 11/1 | 10/19 |
| 第15回 | 総括:応用発展課程で学んだ専門性の統合 | 8/25 | 11/8 | 10/26 |
5. 講師体制
本研修は、発達支援分野における専門的知識と豊富な実践経験を有する講師が担当します。
| 氏名 | 専門分野・資格 | 所属 |
| 安部知世 | 公認心理師、発達障害専門 医療保育専門士、ブレインジムインストラクター、幼児の心理学、子ども家庭支援の心理学 非常勤講師 | Zoomオンライン |
6. 修了要件・修了証
全15回の80%以上に出席し、知識確認および「家族・多職種・組織支援の実践計画」を提出した方を、本課程の修了者とします。
修了者には、「発達支援専門研修 応用発展課程(上級)」の修了証を交付します。
7. オンライン研修の実施フローと出席管理
助成金等の申請要件および適正な受講管理のため、オンライン研修(Zoom)では以下のフローで出席確認を行います。
- 入退室ログの記録:Zoomのシステムログ機能を用い、受講者の正確な入室・退室時間を記録します。
- 出席確認画面の記録:研修中に指定のタイミングで「出席確認」を行います。その際、受講者の氏名と顔が確認できる画面をスクリーンショット等で記録し、出席の証憑とします。
- 証憑の保管・提出:記録されたログおよび確認画面のデータは、研修実施報告書とともに適切に保管・提出します。
※受講者は、研修中はカメラをオンにし、氏名が正しく表示されていることを確認してください。
8. 研修参加の申し込み
申し込みについては、下記からお問い合わせください。
ご不明点等についてもお気軽にご相談ください。
