発達支援専門研修 基礎課程(初級)

保育室で先生と子どもが木のおもちゃで感覚遊びをしている様子

1. 研修の目的と目標

【目的】

保育・療育従事者が、子どもの行動や情動を脳科学および感覚統合の基礎から理解し、感覚・姿勢・情緒の状態に応じた基本的な支援を、日常の保育・療育の中で実践できるようになることを目的とします。

【目標】

  • 子どもの行動や情動を、脳生理学的な仕組みに基づいて理解できる。
  • 感覚統合の基礎理論と、運動発達との関係を理解できる。
  • 姿勢や情緒の安定を促す感覚運動アプローチを実践できる。
  • 子どものストレスサインを把握し、適切な支援方法を選択できる。
  • 発達特性に配慮した環境設定を、日常の保育・療育に取り入れられる。
POINT

子どもの発達を支える「3つの基礎感覚」

初級では、行動や情緒の“土台”となる3つの感覚から、子どもの姿を読み解いていきます。

ぜんていかく
前庭覚
バランス・体の傾きを感じる感覚
姿勢の安定や、気持ちの落ち着きにつながります。
こゆうじゅようかく
固有受容覚
体の位置や力加減を感じる感覚
体の上手な使い方や、自分をコントロールする力を育てます。
しょっかく
触覚
肌でふれて感じる感覚
安心感を生み、情緒の安定をやさしく支えます。

2. 研修概要

項目内容 
研修名発達支援専門研修 基礎課程(初級)(感覚統合・脳科学に基づく行動理解)
期間【Ⅰ期】2026年8月〜12月
【Ⅱ期】2026年11月〜2027年3月
【Ⅲ期】2026年11月〜2027年3月
実施回数と時間全15回/各60分/合計900分(15時間)
対象者保育士、幼稚園教諭、認定こども園教諭、児童発達支援事業所の発達支援者など保育・療育従事者
受講要件初級課程について、前提となる研修の受講要件は設けていません。
実施方法Zoomオンライン(講師と受講者のリアルタイムな質疑応答を含む同時双方向型、講義、演習(グループワーク、身体活動等)、事例検討
研修場所オンライン(Zoom)
研修費330,000円(税込・同一法人2名分)
1人・1時間あたり 11,000円(実訓練時間15時間)

3. 研修カリキュラム(全15回)

回数テーマ学習内容の専門的概略 
第1回学習準備状態の形成理論学習効率を高めるための生理的調整手法の体験と実践。
第2回感覚統合の基礎理論と学習の土台基礎感覚(前庭覚・固有受容覚・触覚)と運動発達の関連性。
第3回脳生理学に基づいた行動理解脳の三層構造から見る情動制御のメカニズム。
第4回身体感覚の自己把握固有受容覚を育て、姿勢の安定や情緒の落ち着きに繋げる理論。
第5回姿勢制御と粗大運動の発達支援脊椎反射の統合と抗重力伸展活動を促す身体遊びの体験。
第6回視点切替と心理的柔軟性の促進身体的緊張の緩和を通じた、認知的固執へのアプローチ。
第7回日常の保育(日課)を活かした発達支援登園から降園までの流れの中で感覚運動アプローチを取り入れる方法。
第8回触覚への働きかけと情動安定自律神経の調整と、安心感の形成を通じた自己抑制機能の育成。
第9回感覚器の調整による注視・傾聴の支援視覚・聴覚環境の整備と、注意集中を促す感覚刺激技法。
第10回前庭覚刺激による座位保持の安定化揺らぎ刺激を用いた脳幹へのアプローチとリラクゼーション。
第11回事例検討:発達課題に対する多角的分析行動の機能分析と、学んだ技法の統合的プログラミング。
第12回発達特性(ASD/ADHD等)の現代的理解神経多様性の視点に基づいた、脳の発達段階から見る行動特性。
第13回自律神経系によるストレスサインの把握ポリベーガル理論に基づいたSOSサインの察知と介入の選定。
第14回共生環境の構築理論物理的・心理的環境を整え、個別配慮を集団保育に統合する技法。
第15回総括:感覚・身体・情動支援の実践計画感覚・身体・情動の視点を用いた支援計画の作成と、実践力の確認。

※本研修は、全15回・実訓練時間15時間の同時双方向型オンライン研修(OFF-JT)です。人材開発支援助成金・人材育成支援コースにおける「1コース当たり10時間以上」という時間要件を満たしています。
ただし、助成金の支給対象となるかどうかは、受講者の職務との関連性、事業主による受講料の負担、受講状況、賃金の支払い状況その他の支給要件に基づき、管轄労働局が個別に審査します。計画届の提出により、助成金の支給が保証されるものではありません。
本研修の受講料は、助成金の申請の有無にかかわらず同一です。申請を予定される場合は、研修開始前に管轄労働局または社会保険労務士へご確認ください。

4. 開催日時

第Ⅰ期(水曜日):14:00〜15:00
第Ⅱ期(月曜日・夜):20:30〜21:30
第Ⅲ期(火曜日):13:00〜14:00

※本研修は、事業主が対象労働者に業務命令により、所定労働時間内に受講させることを想定しています。
人材開発支援助成金の賃金助成を申請する場合、13:00〜14:00が対象労働者の休憩時間または所定労働時間外に当たるときは、賃金助成の対象外となる場合があります。
労働時間や休憩時間を変更する場合は、就業規則・労働契約等に基づく適切な手続きを行い、研修開始前に受講者へ明示・周知してください。具体的な取扱いについては、管轄労働局または社会保険労務士へ事前にご確認ください。

回数テーマ第Ⅰ期
水曜日
第Ⅱ期
月曜日・夜
第Ⅲ期
火曜日
第1回学習準備状態の形成理論2026年
8/26
2026年
11/2
2026年
11/10
第2回感覚統合の基礎理論と学習の土台9/211/911/17
第3回脳生理学に基づいた行動理解9/911/1611/24
第4回身体感覚の自己把握9/1611/3012/1
第5回姿勢制御と粗大運動の発達支援9/3012/712/8
第6回視点切替と心理的柔軟性の促進10/712/1412/15
第7回日常の保育(日課)を活かした発達支援10/1412/2112/22
第8回触覚への働きかけと情動安定10/212027年
1/4
2027年
1/5
第9回感覚器の調整による注視・傾聴の支援10/281/181/12
第10回前庭覚刺激による座位保持の安定化11/41/251/19
第11回事例検討:発達課題に対する多角的分析11/112/11/26
第12回発達特性(ASD/ADHD等)の現代的理解11/182/82/2
第13回自律神経系によるストレスサインの把握11/252/152/9
第14回共生環境の構築理論12/23/12/16
第15回総括:感覚・身体・情動支援の実践計画12/93/83/2

5. 講師体制

氏名専門分野・資格 
安部知世公認心理師、発達障害専門 医療保育専門士、ブレインジムインストラクター、幼児の心理学、子ども家庭支援の心理学 非常勤講師

6. 修了要件・修了証

全15回の80%以上に出席し、知識確認および「感覚・身体・情動支援の実践計画」を提出した方を、本課程の修了者とします。
修了者には、「発達支援専門研修 基礎課程(初級)」の修了証を交付します。

7. オンライン研修の実施フローと出席管理

助成金等の申請要件および適正な受講管理のため、オンライン研修(Zoom)では以下のフローで出席確認を行います。

  1. 入退室ログの記録:Zoomのシステムログ機能を用い、受講者の正確な入室・退室時間を記録します。
  2. 出席確認画面の記録:研修中に指定のタイミングで「出席確認」を行います。その際、受講者の氏名と顔が確認できる画面をスクリーンショット等で記録し、出席の証憑とします。
  3. 証憑の保管・提出:記録されたログおよび確認画面のデータは、研修実施報告書とともに適切に保管・提出します。

※受講者は、研修中はカメラをオンにし、氏名が正しく表示されていることを確認してください。

8. 研修参加の申し込み

申し込みについては、下記からお問い合わせください。

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